矢作式ストレッチ体操

矢作式ストレッチ体操

体の歪みを矯正するストレッチ体操

「体のガタがすっ飛ぶ本」 矢作義孝著 かんき出版より

腰痛の原因はいろいろとありますが、その痛みが何故あるのかというと、腰椎がズレているのが主な原因なのです。 だから、治療はたいへん簡単で、そのズレを治せばいいのです。

さて、そのひずみをとり、バランスのよい状態にするのが、次に紹介する八つの整体体操です。このひずみを治す 第一の方法は、末梢神経を刺激するのがよろしい。その考えから編み出したもので、これらを続けると、末端から次第に 中枢部へと筋肉を弛緩させ、ひずみが解消されていく。

これらの体操を、一日何回やらなければいけないとはあえて言わない。回数はあくまで、自分の体に聞くことだ。 やや、気持ち良くなるまで続ける・・・これが、目安です。

腰痛によく効く八つの体操

1.足の指の関節運動

まず、仰向けになり指の関節運動から入っていく。 足の指を手を使わずに30秒から1分間屈伸させる。屈伸をつづけるうちに、腰部と座骨部が温まってくるのを感じる。 このとき、注意することは、手足の指に全部の意識を集中させることである。次第に尾底骨や肩の辺りが熱くなってくる。 これは、末梢神経の運動によって、中枢部に刺激が伝達され、腰部・座骨部の筋肉が柔らかくなり、ときほぐされていく ことによるものである。


2.足首の屈伸運動

寝たまま、手と足の指先を遠くへ、遠くへと無限大に伸ばしていく。腰のこっている部分がとれてくる。手をリラックス させたまま、足首(足関節)をぐっと曲げる。足の筋肉が全部伸び、同時に腰もまた伸びる。


3.足首を開く

両足首を直角に曲げたまま、180度の開閉を繰り返す。このとき、指の先に力を入れることを忘れないようにする。 大殿筋が緊張して、調整される。できるだけ直角に閉じていくように注意をする。


4.膝を外側に曲げる

足をまっすぐに伸ばして背骨を整える。
片方の膝を外側に、十分にしぼって曲げる。反対の足は体の中心線に対してまっすぐにしながら息を止める。 息を吐きながら静かに元の位置に戻す。この運動を繰り返すことにより、膝関節が開かれて、内側の半月板のズレが 元の正しい位置に戻る。


5.膝を内側に曲げる

膝を内側に十分に曲げ、息を止める。次に息を吐きながら、そして軽く蹴りながら元の位置に戻す。これを繰り返す ことで外側半月板のズレが正しい位置に戻る。この内側、外側の半月板が正しい位置にあることで、上体の重みによる 衝撃が防がれる。その結果、腰への負担が少なくなる。


6.腰をねじる

両方の足をまっすぐに伸ばす。その場合、頭からまっすぐ一直線になるようにする。右腰が痛いときは最初に反対の左側の 膝を立てる。右側の手で左側を抑え、顔を左側に向け、腰骨がねじれるようにする。息を吐きながら十分にねじっていく。 背をねじるように、頭をぐっと左側へ回す。元の位置に軽く蹴りながら戻していく。反対側も同様にやる。この運動で左右の 腰骨のズレが治る。


7.両膝を抱える

両膝を腕で抱えて体全体を調整する。ゆっくりと、十分に腰をしぼって息を止める。次にしぼりきったら、息を吐きながら 両足を揃えて元の位置に戻す。腰の痛みの度合いによって加減する。これを繰り返すことで、腰骨の上下・前後のズレが治る。


8.アイロンかけ・万歳運動

正しい姿勢がどうしても保てないときにはどうしたらいいか。そのときは体にアイロンをかける。ズボンにアイロンを かける場合、端と端を揃えて、そのあとでかけていくが、人間の体についても同じである。端と端をピシッと揃えること からはじめるのである。
人間の体の一番端は一般的には手の中指と足の親指である。その両指に無限に意識を集中して伸ばし中間の体にはいっさい 意識をなくしてしまう。ただ、指先だけをどこまでも、どこまでも伸ばしていく。両腕は肩幅と同じに開く。
伸ばしきったら呼吸を止め、つま先立ちになる。最後に、息を吐きながら全身を弛緩し、手を大きくうしろから回転して ズボンの縫い目に下ろして終わり。これを10回繰り返すと相当疲れるが、すぐにキチッと出来るようになる。この体操を 私は人体のアイロンかけ体操と呼んでいる。



体のゆがみを治す七つのストレッチ体操

体の歪みを矯正するもうひとつの有効な方法は、筋肉を伸ばすストレッチ体操をすることで、この矢作式は末梢伸展法である、 指先に神経を集中させることにポイントを持つ。
われわれの体は、まず骨があり、それを腱がとりまき、さらに筋肉がある。したがって体に歪みが生じれば、当然筋肉にも 歪みがでてくる。そこで、筋肉を無理なく伸ばせば解消できるというわけだ。
そしてなぜ七種目かというと、前に歩くこと、ねじること、横にすること、前に倒すこと、後ろに反ることなど、日常生活で 動かす体の方向をすべて網羅すると、こうなったということだ。だから、この七つの方向さえストレッチしておけば、もう 細部のストレッチは不用である。

1.水平回転

正面を向いて立ち、足を肩幅の広さに開く。両手を開いたまま、自分なりの力で体を回転させてみる。次にその要領で指先を 無限に伸ばそうという意識をもってやってみる。もっと、もっと、どこまでも、いくところまで伸ばしていく。
頭を前に倒さず、そのまま水平にしながら意識を手の指先に集中して無限大に伸ばす。最後にゆっくり手を元に戻す。これは、 体の筋肉を捻転調整する運動である。


2.側屈

1.の動作の変形として、手の位置を変えず、そのままにして側屈する。力をいっきに入れず、指の先だけを無限に伸ばして いくように意識を集中させる。これは水平回転体側屈である。


3.X状斜め前屈

両足を開き、両手をあげ右手は左足の、左手は右足の親指のところまで交互に伸ばしてみる。指先に全神経を集中させて ゆっくりと元に戻す。


4.X状斜め後屈

頭を動かさず、指の先に力を入れて斜め後ろに無限に指先を伸ばすつもりでねじる。左右交互にゆっくりとトライする。


5.前屈万歳

足は揃えておく。手の指先を無限に上方に伸ばし、円を描くつもりで自分の力で前方に体を屈伸させる。そして静かに 体型を元の位置に戻す。


6.後屈万歳

5.と同様に、まず、自分の力で手の指先に力を入れて、無限に大きい円を後方に描くつもりで体を後ろに倒す。 体から力を抜き、指先に意識を集中させ、どこまでも、どこまでも伸ばそうという気持ちで倒していく。ゆっくりと、 静かに元に戻す。


7.体の屈伸

体の屈伸は自分の健康をはかるバロメーターにも使われる。手を前方に出し、そのまま静かに、静かに膝を折り曲げる。 このとき、ブレるかどうかで健康かどうかわかる。疲労がたまっていると、ブレてなかなかできないのですぐわかる。 曲げきったら、息を吐きながら一気に膝を伸ばす。このとき、惰性で、爪先立ちになるようにすれば、なおよろしい。


以上が矢作式ストレッチ体操の基本です。矢作式の末梢伸展法のコツは、指先に意識をもっていくことです。末梢に意識を もっていくことで、体全体の筋肉が弛緩して、バランスがとれやすくなるのです。ひとつ、ひとつの動きが出来てくると、 体は非常に楽になり、健康を維持する基礎となるでしょう。

矢作治療院

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